診療モデルの決定とシステム化が完成したら、次は継続的な成果を生み出せるような強い組織を構築することです。歯科医院のような労働集約型のビジネスの場合は、組織力が業績をアップさせていく上で、重要な要素の一つになります。
事実、成功を収めている医院ほど、優秀な人材を採用するために投資をしたり、育成プログラムを整備したり、評価賃金制度を導入したりと、様々な組織力強化の手法を考えて実行しています。
激しい競争を勝ち続けるために、強い組織を必要としているのです。では、強い組織とはどういう組織なのでしょうか。それは、院長の考え方がスタッフに浸透している「価値観の共有された組織」ということができます。
強い組織をつくるために、まず実践すべきことは、医院の基盤となるビジョンを明確にして、スタッフを一体化していくことが必要です。そして、一体化が成功したら、スタッフを戦力化する人材育成システムの整備が次に行うべき行動です。
さらに、戦力化したスタッフを定着化して継続した活躍を求めるなら、スタッフがその取り組みについて、モチベーションが保てるような環境が必要になります。
それには、次の2つが効果的に機能する必要があります。1つ目は、組織内での役割責任やその能力に応じた公平な評価を実施すること。2つ目は、その評価に応じて、歯科医院の成果を配分することです。
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